東北地方は全国平均を上回る高齢化率となっており、なお増加傾向です。一定の時間内に医療を受けられる地域の格差も存在します。過疎地域の衰退も危惧されるなか、医療・福祉サービスにおいては一層の充実が求められています。
元々の医師不足を背景とし、被災によって医療過疎が進行した東北地方で、地方都市やその周辺市町村に存在する医療福祉生協の医療施設でプログラムを形成しています。
みなさんの参加をお待ちします。
【Horizontal Curriculum】 地域に貢献できる家庭医となる観点から以下の内容を3年間のプログラムを通じて一貫して実施する。 診療所における継続外来・在宅診療(one-day back) レジデント・デイ(1ヶ月の振り返りとClinical Jazz) レジデント・セミナー(家庭医療のコアとなる領域の集中セミナー) プロジェクト・ワーク(プライマリ・ケア領域に関する研究プロジェクトを行う)
【3年間教育指定診療所所属】 所属は教育指定診療所とする。活動拠点はローテート研修先にかかわらず1カ所の教育指定診療所とし、家庭医のメンターをもつ。なお、プログラム管理は、医療福祉生協連 家庭医療学開発センターが行い、プログラム管理委員会を関連科の代表者で構成することにより、多くの法人にまたがった診療所基盤型のレジデンシーの構築を可能にしている。
【質の高い形成的評価と総括的評価】 日本家庭医療学会に準拠した研修目標に医療生協独自の研修目標を勘案した23領域におけるエントリーにより構築されたポートフォリオによる総括評価を行う。またこのポートフォリオ作成のモニタリングとサポートを定期的に実施する。 家庭医療専門医は広範囲の健康問題に関し網羅的な知識を必要とするため、シニア1、2学年終了時点でのMEQ(Modified Essay Question)を中心としたITE(In training Examination)を行う。 レジデンシー修了後、日本プライマリ・ケア連合学会専門医認定試験を受験する。
【ミニ・フェローシップ】 主としてシニア3年目でミニ・フェローシップ(通年的エレクティブ、週1単位)を選択できる。医学教育、行動科学、皮膚科、整形外科等
【メンタリングとサポートシステム】 管理システムから独立したメンタリングによるサポート体制を家庭医療学開発センターが保障する。
【多彩な外部ファカルティー】 医療福祉生協連家庭医療学開発センター(CFMD)が蓄積している外部のアドバイザーとのネットワークを活用する。臨床疫学、EBM、医学教育、生命統計学、医療政策、医療経済のスペシャリストに指導医陣に加わっていただくことにより、より質の高い研修を可能にしている。
1年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
総診Ⅱ | 総診Ⅱ | 総診Ⅱ | 総診Ⅱ | 総診Ⅱ | 総診Ⅱ | 内科 | 内科 | 内科 | 内科 | 内科 | 内科 | |
2年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
救急 | 救急 | 救急 | 小児科 | 小児科 | 小児科 | その他 | その他 | その他 | その他 | その他 | その他 | |
3年目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ | 総診Ⅰ |
総合診療専門研修 | 総合診療専門研修Ⅰ( 12 )カ月 | 総合診療専門研修Ⅱ( 6 )カ月 | ||
領域別研修 | 内科( 6 )カ月 | 小児科( 3 )カ月 | 救急科( 3 )カ月 | その他( 6 )カ月 |
【研修施設】 ≪教育診療所・指導医≫ 健生黒石診療所 坂戸 慶一郎 中部クリニック 原 徹 八戸生協診療所 竹本 照彦 さわやかクリニック 浮田 昭彦 健生ふれあいクリニック本間 卓 上松川診療所 春日 良之 医療生協会津若松診療所 横山 健司 ≪研修病院・指導医≫ 健生病院 竹内 一仁、太田 正文 あおもり協立病院 佐藤 裕美 川久保病院 田村 茂 医療生協わたり病院 佐藤 武 北條 徹 健生病院 竹内 一仁、太田 正文、國吉 保孝 鶴岡協立病院 高橋 牧郎、石川 充