CFMD 家庭医療レジデンシー東京 (日本専門医機構認定 総合診療専門医研修プログラム)
CFMD 家庭医療学レジデンシー・東京 (日本プライマリ・ケア連合学会認定 家庭医療専門医研修プログラム)
基幹施設:川崎医療生活協同組合 久地診療所
CFMD 家庭医療学レジデンシー・東京は、「家庭医療を深める、広げる」ことを使命とし、地域の人々の健康状態の向上に資することを目指し、2006 年から専門研修プログラムを運営しています。国内でも有数の歴史と実績を有しており、都市部診療所を基盤とした全国的にもユニークな構成で、国内のみならず国際的な舞台でも家庭医療のリーダーとして活躍できる人材を育成します。
本プログラムでは、以下の要件を満たし、かつ求める人物像に合致する方を募集します。
このポリシーは、CFMDが目指す「未来の家庭医療のリーダーを育む」というミッションや、「都会の診療所で、家庭医療を学ぼう」というメッセージ、そしてCFMD東京レジデントの生の声などから、CFMD東京の価値観や研修の特徴を反映しています。
医療福祉生協は、地域に根ざした医療・福祉・介護施設を複数有しており、小児から高齢者まで幅広い年齢・階層を対象とした包括的な健康サービスを提供しています。本プログラムは大都市の教育診療所を基盤としており、大都市圏の大きな特徴でもある、地域における健康格差の拡大、患者層や疾患の多様性、今後予想されている高齢者人口の爆発的増加に対応できる総合診療専門医を養成することを目指しています。
経験豊かで優れた指導医陣が揃い、レジデントは家庭医療/総合診療のロールモデルと出会い、研修を積むことができる体制を整備しています。また、診療所における研修の期間も長く、都市部の個性豊かな診療所での経験を積むことができます。
過去のプログラム修了生の半数が女性医師であり、妊娠、出産、育児中においても、研修を継続できるよう柔軟な対応を行っています。また、男性医師の育児休暇取得も積極的に支援をしています。
医師としてEBMや予防医療を重視したよく訓練された臨床能力をもち、地域保健医療活動への参画を重視する視点を身につけ、都市部診療所において非選択的な外来診療、在宅診療、保健予防活動をバランスよく行える家庭医療専門医に必要なコンピテンシーを獲得する。
日常診療における振り返りに習熟すること、ICT等を活用した情報のアップデートを常に行うことで、臨床上の様々な疑問を主体的に発見・解決するための方法論を修得する。生涯学習を継続するために必要な省察的実践家としての姿勢を身につける。
診療所内外でのさまざまなプロジェクトに関わり、リーダーシップを発揮することができる。仲間と常に協同で学び、チームの一員としてその責任と役割を果たすことができる。
フィードバックやインストラクショナル・デザインなどの能力を習得し、家庭医療指導医に求められる学習者中心の臨床教育を実施できるようになる。家庭医療の実践に基盤をおいた研究を、PBRN(practice-based research network)などのフィールドで実施し、これを論文化する過程を通して、プライマリ・ケア研究の基礎的能力を身に付ける。
■ 家庭医療ⅠⅡ/総合診療ⅠⅡ 研修(24か月以上)
【教育診療所】
神奈川県:川崎医療生活協同組合
・専攻医処遇についてはこちらをご覧ください。
久地診療所*研修基幹施設
あさお診療所
川崎セツルメント診療所
川崎協同病院*家庭医療Ⅱ/総合診療Ⅱ研修施設
東京都:東京ほくと医療生活協同組合
・専攻医処遇についてはこちらをご覧ください。
生協浮間診療所
北足立生協診療所
王子生協病院*家庭医療Ⅱ/総合診療Ⅱ研修施設
埼玉県:医療生協さいたま生活協同組合
・専攻医処遇についてはこちらをご覧ください。
(大井協同診療所*現在は募集はしていません。)
埼玉協同病院
■ 内科研修(6か月以上)、小児研修(3か月以上)、救急研修(3か月以上)
■ 選択研修(3か月)
■ レジデントそれぞれに担当指導医を配置
■ 多彩な外部ファカルティー
■ 研修プログラム管理、研修タスク管理
研修期間:4年プログラム
例①
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1年目 | 家庭医療Ⅰ/総合診療Ⅰ研修 | 家庭医療Ⅱ/総合診療Ⅱ研修 | ||||||||||
| 教育診療所 | 川崎協同病院・王子生協病院・埼玉協同病院 | |||||||||||
| 2年目 | 緩和研修 | 小児研修 | 救急研修 | 選択研修 | ||||||||
| 王子生協病院 | ||||||||||||
| 3年目 | 内科研修 | その他研修 | ||||||||||
| (へき地・離島・医療資源の乏しい地域研修) | (連携施設での研修) | |||||||||||
| 4年目 | 家庭医療Ⅰ/総合診療Ⅰ研修 | |||||||||||
| 教育診療所 | ||||||||||||
例②
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1年目 | 家庭医療Ⅱ/総合診療Ⅱ研修 | 家庭医療Ⅰ/総合診療Ⅰ研修 | ||||||||||
| 川崎協同病院・王子生協病院・埼玉協同病院 | 教育診療所 | |||||||||||
| 2年目 | 小児研修 | 救急研修 | 緩和研修 | 選択研修 | ||||||||
| (へき地・離島・医療資源の乏しい地域研修) | 王子生協病院 | |||||||||||
| 3年目 | 内科研修 | その他研修 | ||||||||||
| (連携施設での研修) | ||||||||||||
| 4年目 | 家庭医療Ⅰ/総合診療Ⅰ研修 | |||||||||||
| 教育診療所 | ||||||||||||
CFMD家庭医療学レジデンシー・東京 研修担当事務 芦野 朱
(研修基幹施設:川崎医療生活協同組合 久地診療所)
メールアドレス  cfmdtokyo@gmail.com
尚、今年度のレジデント採用、応募に関してはこちらをご覧ください。

「CFMDってどんな組織なんですか?」と、色々な方から尋ねられます。CFMDは、家庭医・総合診療医を育てるために結成された組織で、東京だけではなく、東海・近畿・せとうち・東北・山陰にも後期研修プログラムが存在します。
 CFMD東京は、東京を中心に神奈川・埼玉に多くの教育診療所と多くの指導医が所属し、専攻医やフェローの教育、診療所間のネットワークを活かした研究に力を入れています。また、お互いが緩くつながりながら、自分のやりたいことを自分のペースで、自由に学び成長していくという組織文化があります。診療だけではなく、教育、研究、管理運営など、さまざまな学びと成長の手段がCFMDにはあります。
 共に学び合い成長することで日本の家庭医療の発展に寄与したいと考えている方はぜひ、CFMDに参加して下さい。
お待ちしています。
|   | 教育やリサーチの推進にも注力指導医 渡邉 隆将 
 僕自身、家庭医療のリサーチにも関わっていますが、CFMDでは教育や質改善、リサーチの推進に力を入れており、お互いに協力しあうことで診療だけでなくこれらの活動を通して多くの方々に貢献することができるところにとてもやりがいを感じています。 | 
|   | しっかり時間をかけた毎月の振り返り指導医 斎木 啓子 
 CFMDでは、毎月しっかり時間をかけて、学年毎に1ヵ月の振り返りを行っています。レジデントが自分の研修の進行状況を把握して、次の目標を設定しやすくなるのは勿論のこと、指導医にとっても、他の指導医から指導方法を習得出来たり、レジデントを通して研修を疑似体験出来たりと、自身の生涯学習に有用だと感じています。 | 
|   | 月に一度のレジデント・デイが貴重な学びの場指導医 石川 美緒 
 レジデンシーで得たものの中で一番大きいのは、やはり「振り返り」だと思います。日々の診療の中で、正解の無いグレーゾーンを手探りで進まねばならない辛さを感じる機会が多くありますが、構造的な振り返りを行うことで、頭も心も整理されるという経験を得ました。月に一度のレジデントデイは、とても貴重な学びの場でした。 | 
|   | 病気を診ないで人を診る大切さ指導医 富永 智一 
 初期研修医のころより家庭医・総合医を目指し後期研修ではCFMDを選びました。大学院・博士取得コースとして後期研修を開始。医学博士も取得することができましたが、何よりも医学という学問をどう現場の医療と結び付けていくのか。病気を診ないで人を診ることとはどんなことかを後期研修で学ぶことが出来ました。 | 
|   | 複数の診療所から構成されるプログラム指導医 清田 実穂 
 家庭医にとって、教育の現場というのはとても重要ですが、CFMDのレジデントデイやレジデントセミナーなどの場は、教育の場であるとともに、自らの学びの場でもあります。複数の診療所からできているプログラムであるからこその気づきもあり、とてもやりがいがあります。若手からベテランまで揃っていますので、一人ひとりの視点の違いの積み重ねが大きな変化につながるのが楽しく感じられる場です。 | 
|   | 診療所ベースのプログラム孫 大輔 
 卒後8年目の頃、腎臓内科医だった私は「全人的医療をやりたい」と思い、家庭医療学の魅力を知り、家庭医への転向を決めました。研修先を選ぶに際し、診療所ベースのプログラムであるということ、何より藤沼先生という謎に満ちた(笑)グレートな家庭医がいる、などが決め手となりCFMDを選びました。研修で学んだことは医学教育者となった現在でも大きくいかされています。 | 
|  | たくさんの指導医や専攻医がいること      専攻医 島 直子 |