レジデンシー 近畿

家庭医療学開発センター(CFMD)総合診療専門研修プログラム・近畿
(略称:CFMDレジデンシー・近畿)

都市型・地域型診療所を拠点とし、自己主導型学習(Self-directed learning)による家庭医の研修を行います。研修の4年間で家庭医の基礎および一部の発展的な要素を学び、その後、生涯学び発展し続ける家庭医をめざします。レジデンシー修了後、日本プライマリ・ケア連合学会専門医認定試験の受験資格が与えられます。
2013年度からはじまったCFMDの4つめのレジデンシーです。近畿で家庭医になる研修を受けたい方、ご質問などある方、見学ご希望の方など、お問い合わせください。

研修の目標

  1. 医師としてEBMや予防医療を重視したよく訓練された臨床能力をもち、地域保健医療活動への参画を重視する視点を身につけ、都市部診療所において、非選択的な外来医療、在宅診療、保健予防活動をバランスよくおこなえる家庭医療専門医に必要なコンピテンスを獲得すること。
  2. 指導医として学習者中心の臨床教育を実施できるようになる。
  3. 研究者として臨床疫学、行動科学、地域指向性プライマリケアに関する研究や実践の基礎的能力をもち、地域の健康問題に対して科学的な視点でアプローチできる。
  4. 生涯学習者として自己決定型学習を実施できる。常にアップ・トゥ・デイトな情報にアプローチでき、EBMを実施しつつ、反省的実践家としての家庭医らしい生涯学習をおこなうことができる。
  5. さまざまな地域プロジェクトにかかわり、リーダーシップを発揮することができる。
  6. 仲間として常に協同で学び、チームの一員としてその責任と役割をはたすことができる。
  7. 医療生協の発展に寄与するとともに、地域との様々な協同をすすめ、さらに世界の地域医療に貢献することができる。健康感・公平・正義などの価値観を涵養し、住民の主体形成への支援的かかわりができる。

カリキュラムの概要

研修期間:4年間
都市型診療所を拠点とする家庭医に求められるコンピテンスを勘案し、内科、老年医学と小児科(小児保健)、緩和ケアの比較的深い知識と技術の獲得を強調したローテーションスケジュールを組織する。また、整形外科領域や皮膚科領域などは、個別ローテートでは設定せず、教育診療所研修期間中に可能な形とする。また精神科領域については、行動科学、psychosocial medicineとして通年的に学ぶ課題として設定する。

ローテーションスケジュール例

Horizontal Curriculum(標準型)
1年目 地域研修病院における総合内科研修
所属診療所へのワンデイ・パック(外来・往診)
2年目 小児研修 緩和ケア 僻地医療・救急医療 etc
所属診療所へのワンデイ・パック(外来・往診)
3年目 教育診療所での外来・往診
通年エレクティブ(整形外科、皮膚科、ウィメンズヘルスなど)
4年目 教育診療所での外来・往診
総合診療研修

研修施設

教育指定診療所
(4ヶ所)
たじま医療生活協同組合 ろっぽう診療所 藤井高雄
医療生協かわち野生活協同組合 はなぞの生協診療所 石井大介
やましろ健康医療生活協同組合 あさくら診療所 河本一成
尼崎医療生活協同組合 本田診療所 森敬良
主たる研修病院群
(6ヶ所)
尼崎医療生協病院(内科、小児科、産婦人科、緩和ケア/兵庫県尼崎市)
東大阪生協病院(内科、リハビリ/大阪府東大阪市)
耳原総合病院(救急/大阪府堺市)
兵庫県立尼崎総合医療センター(救急/兵庫県尼崎市)
沖縄県立宮古病院(総合診療Ⅱ/沖縄県宮古市)
京都協立病院(総合診療Ⅱ/京都府綾部市)

カリキュラムの特徴

Horizontal Curriculum

地域に貢献できる家庭医となる観点から以下の内容を3年間のプログラムを通じて一貫して実施する。

  1. 診療所における継続外来・在宅診療(one-day back)
  2. レジデント・デイ(1ヶ月の振り返りとClinical Jazz)
  3. レジデント・セミナー(家庭医療のコアとなる領域の集中セミナー)
  4. プロジェクト・ワーク(プライマリ・ケア領域に関する研究プロジェクトを行う)

4年間教育指定診療所所属

所属は教育指定診療所とする。活動拠点はローテート研修先にかかわらず1カ所の教育指定診療所とし、家庭医のメンターをもつ。なお、プログラム管理は、医療福祉生協連 家庭医療学開発センターが行い、プログラム管理委員会を関連科の代表者で構成することにより、多くの法人にまたがった診療所基盤型のレジデンシーの構築を可能にしている。

質の高い形成的評価と総括的評価

  1. 日本家庭医療学会に準拠した研修目標に医療生協独自の研修目標を勘案した23領域におけるエントリーにより構築されたポートフォリオによる総括評価を行う。またこのポートフォリオ作成のモニタリングとサポートを定期的に実施する。
  2. 家庭医療専門医は広範囲の健康問題に関し網羅的な知識を必要とするため、シニア1、2学年終了時点でのMEQ(Modified Essay Question)を中心としたITE(In training Examination)を行う。
  3. レジデンシー修了後、日本プライマリ・ケア連合学会専門医認定試験を受験する。

メンタリングとサポートシステム

管理システムから独立したメンタリングによるサポート体制を家庭医療学開発センターが保障する。

  1. ミニ・フェローシップ
    主としてシニア3年目でミニ・フェローシップ(通年的エレクティブ、週1単位)を選択できる。医学教育、行動科学、皮膚科、整形外科等
  2. 多彩な外部ファカルティー
    家庭医療学センターが蓄積している外部のアドバイザーとのネットワークを活用する。臨床疫学、EBM、医学教育、生命統計学、医療政策、医療経済のスペシャリストに指導医陣に加わっていただくことにより、より質の高い研修を可能にしている。

メンバー紹介

kinki (1) ①名前:森 敬良 (もり たから)
②所属:尼崎医療生協 本田診療所 
③身分:所長
 プログラム副責任者
 プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医、指導医
④コメント
レジデンシー・近畿では、専門医機構の総合診療専門医になるプログラムと、日本プライマリ・ケア連合学会の新家庭医療専門医になるプログラムの二つを運営しています。私たちは日本でも世界でも通用する力を持った家庭医を、近畿地方の都市部、地域部の様々な場所で育成しています。
研修も仕事も、時には苦しい時もありますが、仲間の力を借りたり指導医に教えてもらったりしながら過ごすことができると思います。プログラム責任者でもある私も、専攻医のみなさんにいつも助けられています。
家庭医に研修目標や教育の方略、評価はありますが、仕事はとても多様です。みなさんがなりたい家庭医像の実現のためにレジデンシー・近畿がお役に立てると思います。一度見学に来ていただいて、楽しく研修している専攻医をぜひご覧ください
kinki (2) ①名前:平尾 悠介(ひらお ゆうすけ) 
 ニックネーム 桜心亭喋賑喜〔往診亭聴診器〕
②所属:musubiのクリニック
③身分:登録医終了、宴会部長、落語家見習い
④コメント
レジデンシー近畿の研修を通じての学び
自らも楽しむこと
私達の仕事は状況に応じて流動的に変化していくため、常に上機嫌でいる事、相談できる余白をもつ事も大切な役割だと学びました。そこで笑いは日々必要と感じており、現在家庭医落語を修行中の日々です。見習いですが、一緒に見習って頂ける方募集中です。
kinki (4) ①名前:遠藤 浩(えんどう ひろし)
 ニックネーム:ヒロシ
②所属:尼崎医療生協 ナニワ診療所
③身分:所長
④コメント
レジデンシー・近畿はそれほど大きな規模ではありませんが、仲間も多く、楽しくにぎやかに研修できます。自分は兵庫県出身で、島根や東京などで働いてましたが、兵庫に戻るときにレジデンシー・近畿があってよかったと思います。学んだ家庭医の技術を活かしながら、これからも生涯学習を続けて行き、地域のみなさんにお役に立ちたい所存です。
レジデンシー・近畿での研修や指導はとても魅力的だと思いますので家庭医になりたい人にお勧めしたいと思います。
kinki (6) 三宅 麻由(みやけ まゆ/指導医、家庭医療専門医)
kinki (7) 藤井 高雄(ふじい たかお/指導医、プライマリ・ケア認定医)
kinki (8) ①名前:石井 大介(いしい だいすけ)
②所属:かわちの医療生協 はなぞの生協診療所
③身分:所長
 プログラム副責任者
 プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医、指導医
④コメント
モノづくりとラグビーのまち東大阪で、地域住民の健康と暮らしに関わり続けています。
4年間通じて専攻医の先生と一緒に働く中で、お互いに学び成長を実感し合えることがこのプログラムの魅力だと感じています。地域で活躍している様々な職種の方と協働しながら地域医療に貢献できる楽しさをぜひ味わって下さい。
①名前:前田 亜里紗(まえだ ありさ)
②所属:尼崎医療生協 本田診療所
③身分:プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医
④コメント
CFMDレジデンシー・近畿には、わきあいあいと一緒に勉強し、時に悩みを共有・相談でき、尊敬できる方々がたくさん在籍されています。家庭医として、また一人の人として成長していきたい方、是非CFMD近畿に遊びに来て下さい☆
①名前:東條 文明(とうじょう ふみあき)
②所属:かわちの医療生協 はなぞの生協診療所
③身分:専攻医
④コメント
実家が開業医で地域医療を志し、貧困や高齢化に興味を持つ中で都市型の家庭医療を学びたいと思い、医療生協と出会いました。
3年目は尼崎生協病院で急性期、地域包括ケアで病棟管理、4年目は尼崎生協病院でホスピスの緩和ケア、小児科、県立尼崎総合医療センターの救急など、5年目は東大阪のはなぞの生協診療所で外来、在宅、施設入居者の健康管理など幅広く学ばせてもらっています。診療所配属中もone day electiveとして週一日は皮膚科研修をさせていただいています。
将来的には病診連携での在宅など、開業医として持続的に地域医療に病院と提携して貢献できるあり方を模索したいと考えています
①名前:深澤 麻衣(ふかざわ まい)
②所属:尼崎医療生協 本田診療所・尼崎医療生協病院
③身分:専攻医2年目
④コメント
私がCFMDレジデンシー・近畿を選んだ1番の理由は、レジデント・デイで過ごす時間が私にとって非常に刺激のある学びの場になると思ったからです。月2回指導医の先生を交え、ここ1ヵ月間で学んだこと・経験したことを振り返って共有しています。興味のある方はまず、気軽に見学しに来てくださいね!
①名前:榮 仁規(さかえ ひとき)
②所属:尼崎医療生協 尼崎医療生協病院
③身分:専攻医
④コメント:
CFMDレジデンシー・近畿所属で1年目の榮 仁規といいます。自分はもともと病気だけでなく、その人全体を診る、家族や地域も含めて診れる医師を目指し、初期から慣れ親しんだ尼崎で、やりたいと思い研修をスタートしました。
色んな背景をもった患者、家族がいて、様々な難しい問題に当たるとき、時には押し潰されそうにもなりますが、元気になって、或いは退院できる環境を整えていくことの大切さを日々学びながら、研修を行っています。 興味がある皆さん、是非見学にいらしてください。
お待ちしております。