レジデンシー 東京

ユニークかつ先進的なレジデンシー東京
日本医療福祉生活協同組合連合会は、全国の医療生協で家庭医の養成を進めるため、家庭医療学の実践・教育・研究活動に先駆的に取り組んでいた北部東京家庭医療学センターの実績を土台にして、2005年に家庭医療学開発センター(Centre for Family Medicine Development:CFMD)を設置しました。そして、CFMDを中心に新たに家庭医養成のための後期専門研修(レジデンシー)プログラムが構築され、日本家庭医療学会認定プログラムとしてスタートしました。

レジデンシーの特色

  • 都市型診療所を拠点とした家庭医の養成
  • 研修期間を通しての教育診療所ワンデイバック
  • ショーケース・ポートフォリオを最大限に活用した学習
  • 家庭医療学の理論的基盤の重視
  • レジデントデイ、レジデントセミナーなどによる学習機会の保証
  • フェローシップやリサーチネットワークなど、CFMDの諸活動との連携

2014年5月現在、20名の卒業生が家庭医療専門医として活躍しており、10名のレジデントが家庭医療を学んでいます。また、18名の指導医は現場での家庭医療の実践だけではなく、在宅医療やウィメンズヘルス、医学教育などさまざまな領域で活躍しています。

家庭医療学を学ぶのに非常に適した医療生協の診療所をベースとした、ユニークかつ先進的なレジデンシーです。多くの情熱あるレジデントの参加をお待ちしております。

プログラムの特徴

診療所での3年間継続外来

  1. ワンデイバック(週に1日診療所に勤務)
    • 家庭医としてのアイデンティティ確立
    • 診療の継続性
    • スタッフとの関係づくり
    • 地域、生協組合員とのかかわり
  2. 3年目はフルタイムで診療所勤務

2.レジデント・デイ、レジデントセミナー

  1. レジデント・デイ(Classごとに集合)
    • 一ヶ月の研修振り返り
    • Clinical Jazz(ケースカンファレンス)
    • 協同学習
  2. レジデントセミナー
    • 月1回レジデント全員が集合
    • 家庭医療コア・レクチャー
  3. テーマごとのセミナー
(在宅医療、認知症、糖尿病、EBM など)

ローテーション

都市型診療所を拠点とする家庭医に求められるコンピテンスを勘案し、内科、老年医学と小児科(小児保健)の比較的深い知識と技術の獲得を強調したローテーションスケジュールを組織しています。レジデントの個々のニーズに合わせて、スケジュールを組みます。

1年目 地域研修病院における総合内科研修・内科研修
所属診療所へのワンデイバック(外来・往診)
2年目 小児研修 緩和ケア 救急医療 etc
所属診療所へのワンデイバック(外来・往診)
3年目 教育診療所での外来・往診
通年エレクティブ(整形外科、皮膚科、ウィメンズヘルスなど)

ポートフォリオ

家庭医の特徴 1. 生物心理社会モデルと患者中心の医療
2. 家族志向性ケア
3. 地域指向性ケア
4. 予防医学・健康増進
家庭医の独自性 5. ケアの継続性 理論的考察も含めて、事例を提示。事例をもとに理論を提示する
6. 病診連携とコーディネイト 社会資源の利用、地域リソースのネットワーク化ができる
7. 診療の構造 患者中心の医療を診療モデルとして、理解し応用できる
スタンダードな診療所外来診療 8. 糖尿病 プロセスレベルで行えていることを示す。Clinical indicatorを意識して
9. 認知症 診療のプロジェクト、質向上の取り組み
10. 慢性疾患1 DM、HT、HL、喫煙、アルコール、骨粗鬆症、BPH、喘息(COPD)、不眠、うつ、NUD、肝炎など
11. 慢性疾患2 慢性疾患に関する事例報告。困難な事例を提示
家族志向の小児保健活動 12. 乳児健診 ケースログと印象に残った例
13. 予防接種 ケースログと印象に残った例
14. 一般的疾患と紹介 コモン・ディジーズと病院/小児科専門医に紹介した事例
ハイレベルな在宅診療・高齢者ケア 15. 在宅緩和ケア Bad news tellingができる、意思決定のサポートができる
16. 在宅急性期ケア 困難事例。入院せずに、在宅でケアした事例
17. 在宅ケア導入とケースマネージメント 在宅ケアの導入を行った事例
18. 外来の虚弱高齢者ケア ケース発見(認知症など)の事例、包括的老年医学的評価を行える
リーダーシップ 19. チーム・ビルディング チームをまとめるために努力した事例
20. 指導医・教育者 印象に残った指導事例、地域基盤型医学教育の理解
21. 医療生協運動 医療生協運動に関する経験事例
診療の質管理・向上と生涯学習 22. プロジェクト・ワーク 3年目でリサーチをやる。研究計画書を作成し、実施発表する
23. 自己決定型学習とEBM 臨床上の問題の解決をEBMでアプローチした事例
24. SEA significant event analysisミス、失敗等に関して、診療所スタッフ全体での振り返り

修了生・専攻医からのメッセージ

History,Story,PhilosophyのあるCFMD東京でともに学び、成長しましょう

レジデンシーディレクター 喜瀬 守人

「CFMDってどんな組織なんですか?」と、色々な方から尋ねられます。CFMDは、家庭医・総合診療医を育てるために結成された組織で、東京だけではなく、東海・近畿・せとうち・東北・山陰にも後期研修プログラムが存在します。
CFMD東京は、東京を中心に神奈川・埼玉に多くの教育診療所と多くの指導医が所属し、専攻医やフェローの教育、診療所間のネットワークを活かした研究に力を入れています。また、お互いが緩くつながりながら、自分のやりたいことを自分のペースで、自由に学び成長していくという組織文化があります。診療だけではなく、教育、研究、管理運営など、さまざまな学びと成長の手段がCFMDにはあります。
共に学び合い成長することで日本の家庭医療の発展に寄与したいと考えている方はぜひ、CFMDに参加して下さい。
お待ちしています。

 

教育やリサーチの推進にも注力

指導医 渡邉 隆将

  • レジデンシ―修了2009年
  • リサーチフェローシップ修了

僕自身、家庭医療のリサーチにも関わっていますが、CFMDでは教育や質改善、リサーチの推進に力を入れており、お互いに協力しあうことで診療だけでなくこれらの活動を通して多くの方々に貢献することができるところにとてもやりがいを感じています。

しっかり時間をかけた毎月の振り返り

指導医 斎木 啓子

  • レジデンシ―修了2009年
  • リーダーシップフェローシップ修了
  • 在宅医療フェローシップ修了

CFMDでは、毎月しっかり時間をかけて、学年毎に1ヵ月の振り返りを行っています。レジデントが自分の研修の進行状況を把握して、次の目標を設定しやすくなるのは勿論のこと、指導医にとっても、他の指導医から指導方法を習得出来たり、レジデントを通して研修を疑似体験出来たりと、自身の生涯学習に有用だと感じています。

月に一度のレジデント・デイが貴重な学びの場

指導医 石川 美緒

  • レジデンシ―修了2012年
  • 在宅医療フェローシップ修了

レジデンシーで得たものの中で一番大きいのは、やはり「振り返り」だと思います。日々の診療の中で、正解の無いグレーゾーンを手探りで進まねばならない辛さを感じる機会が多くありますが、構造的な振り返りを行うことで、頭も心も整理されるという経験を得ました。月に一度のレジデントデイは、とても貴重な学びの場でした。

病気を診ないで人を診る大切さ

指導医 富永 智一

  • レジデンシ―修了2012年

初期研修医のころより家庭医・総合医を目指し後期研修ではCFMDを選びました。大学院・博士取得コースとして後期研修を開始。医学博士も取得することができましたが、何よりも医学という学問をどう現場の医療と結び付けていくのか。病気を診ないで人を診ることとはどんなことかを後期研修で学ぶことが出来ました。

複数の診療所から構成されるプログラム

指導医 清田 実穂

  • レジデンシ―修了2012年
  • リーダーシップフェローシップ修了

家庭医にとって、教育の現場というのはとても重要ですが、CFMDのレジデントデイやレジデントセミナーなどの場は、教育の場であるとともに、自らの学びの場でもあります。複数の診療所からできているプログラムであるからこその気づきもあり、とてもやりがいがあります。若手からベテランまで揃っていますので、一人ひとりの視点の違いの積み重ねが大きな変化につながるのが楽しく感じられる場です。

診療所ベースのプログラム

孫 大輔

  • レジデンシ―修了2011年

卒後8年目の頃、腎臓内科医だった私は「全人的医療をやりたい」と思い、家庭医療学の魅力を知り、家庭医への転向を決めました。研修先を選ぶに際し、診療所ベースのプログラムであるということ、何より藤沼先生という謎に満ちた(笑)グレートな家庭医がいる、などが決め手となりCFMDを選びました。研修で学んだことは医学教育者となった現在でも大きくいかされています。

たくさんの指導医や専攻医がいること

専攻医 島 直子
たくさんの指導医やレジデントがいるCFMDの魅力は教育環境が充実していること!レジデントデイでのCBD, clinical jazz、レジデントセミナーなど豊富な教育を受け、安心安全な環境で家庭医療専攻医に必要な知識を深めていくことができます。また、同期との振り返りでは多くの刺激を受けています。