レジデンシー せとうち

日本プライマリ・ケア連合学会認定
家庭医療後期研修プログラムVer.2

プログラムを展開する場や医療施設の地域背景や特長

「せとうち」と銘打っていますが、広く中四国の地方都市や辺縁地域の病院・診療所で研修します。どの施設も、その地域に不可欠な包括的医療を提供しており、教育研修に熱意があります。
教育資源として不足する部分については、研修医・指導医を集めたふりかえりの会やCFMDのネットワーク等で補完しています。

プログラムの理念、全体的な研修目標

都市型準医療過疎地区型の診療所・小病院を拠点とする家庭医に求められるコンピテンスを勘案し、内科、老年医学と小児科(小児保健)の比較的深い知識と技術の獲得を強調したローテーションスケジュールを組織します。また、個別ローテートで設定しない領域については研修期間中に可能な形とします。
また、専攻医の意向により、病院家庭医・総合医へのステップとなるようなトレーニングを提供します。

各ローテーション先で学べる内容や特色

内科は、内科専門研修プログラムに参加できる規模の病院で、幅広い分野における内科疾患を経験することができます。
小児科は、外来・入院を通じた継続的な小児診療を、愛媛では小児アレルギー、香川では発達障害に長けた指導医が教授します。
 救急は各地域の基幹病院として、一次~三次救急を幅広く扱い、且つ家庭医養成に理解のある指導医が担当してくれます。
 整形外科や婦人科等は選択ではありますが、質の高い診療・教育を提供してくれます。
精神科領域については、メジャーな認知症や気分障害等だけでなく、行動科学、psychosocial medicineとして通年的に学ぶ課題として設定します。

指導体制に関する特長

各地で臨床メインでやってこられた先生方に指導医を依頼しています。それぞれの地域のリソースやスペシャル・ファカルティを活用しつつ、月1回の研修医・指導医のミーティングを振り返りの場と据えます。
 指導医陣へのファカルティ・ディベロップメントを継続しています。

医療関係職種、保健・福祉関係職種、地域の住民、医療機関の利用者などの協力を得る方法

 小規模施設が多く、元から関係職種や行政との協力・連携が密に取られています。医療生協の組合員さんがいるため、フィールドは既にあり、さらに広く地域住民へつなげられる手立てを講じることができます。職務だけでなく臨床研究でつながっていくことを期待しています。

研修評価

家庭医療後期研修振り返りの会を2ヶ月に1度開催し、現況報告や症例報告を通して各地の専攻医や指導医との交流を図ります。
プログラム独自の個人ごとのポートフォリオ作成とその支援、発表会を行ないます。
多職種による360度評価を年度ごとに行ないます。

処遇

各所属先医療機関において常勤職員とします(研修先によって、出向研修の場合あり)。

モデルとなるローテーション例

◯研修期間  3年間   ◯定員  3名/年

1年目 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
総診Ⅱ その他
2年目 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
内科 小児科 救急
3年目 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
総診Ⅰ

プログラムの全体構成

総合診療専門研修 総合診療専門研修Ⅰ( 6~12 )カ月 総合診療専門研修Ⅱ( 6~12 )カ月
領域別研修 内科( 6 )カ月 小児科( 3 )カ月 救急科( 3 )カ月 その他( 6 )カ月

研修施設(※希望により選択)

<総合診療専門Ⅰ>
岡山  玉島協同病院
山口  宇部協立病院
香川  高松平和病院・善通寺診療所
愛媛  新居浜協立病院・伊予診療所
高知  高知生協病院
<総合診療専門Ⅱ>
岡山  岡山協立病院・水島協同病院
広島  福島生協病院・生協さえき病院
山口  宇部協立病院
香川  高松平和病院
徳島  徳島健生病院
愛媛  愛媛生協病院
高知  高知生協病院
<内科>
岡山  岡山協立病院・水島協同病院
広島  福島生協病院・広島共立病院
香川  高松平和病院
<小児科>
岡山  水島協同病院
香川  高松平和病院・へいわこどもクリニック
愛媛  愛媛生協病院
<救急科>
愛媛  愛媛県立中央病院

募集要項

  • 募集資格  医歴3年目以降で家庭医・総合診療医を目指している医師
  • 提出書類  医師免許証(写) ・ 履歴書 ・ 
          初期研修修了(見込)証明書(※2004年以降医師免許取得者のみ)
  • 書類送付先 愛媛生協病院 プログラム事務局 (下記)
  • 選考方法  提出書類・面接により審査

問い合わせ先

家庭医療・総合診療に興味のある方、中国・四国地方の豊かな自然の中、一緒に学び、成長し合いましょう。皆様と一緒に学べることを心からお待ちしております。

愛媛生協病院(基幹病院)  
☆プログラム責任者  愛媛生協病院  原 穂高
☆プログラム事務局  愛媛生協病院  浅田 裕介  Email: y-asada@ehime-med.org

〒791-1102 愛媛県松山市来住町1091-1   
電話:089-976-7001 FAX:089-976-7029
ホームページ: http://www.e-seikyo-hp.jp/index.php